●『地球化学』編集委員長からのお願い
 日頃は『地球化学』の発行にご協力いただき,ありがとうございます。地球化学編集委員会を代表して,投稿を考えておられる会員とその共著者に対して,お願いしたいことがあります。

 最近投稿された原稿において,日本語の文章としての完成度が低く,その修正に編集者や査読者が煩わされることが続いてありました。ピアレビュー(研究者間での査読制度)は,研究者同士の好意で成り立っており,査読者と編集担当者はボランティアで働いています。また,査読者と編集担当者は,論文の内容が科学論文としてふさわしいかどうかを判断することが本来の任務です。このようなことをふまえ、投稿前に以下のことをご確認ください。

  1. 読み易い日本語(表現、論理)であるか。
     文章校正は,本来は著者が責任をもつものです。投稿前に,誤字脱字や文法の初歩的ミスなどを必ずチェックして下さい。また,文章表現を十分推敲して下さい。それにより,スムーズに編集作業を進めることができます。

  2. 文献の引用に初歩的な間違いはないか。
     ルールに則った適切な引用がされていることを確認して下さい。本文中で文献が正しく引用されているかどうか,文献リストに間違いがないか,細かい点まで注意して確認して下さい。

  3. 共著者の承諾を得ているか。
     第一著者(あるいは対応著者)は,投稿前に,共著者に名を連ねている人たちに連名の承諾を得て下さい。また,共著となった方々は,より良い論文となるように,論文作成・修正に積極的に関わって下さい。
 上述のことは,学生を育てる立場にある先生方に,特に強くお願いします。

 『地球化学』は,大学院生を中心として,若い方からの論文投稿を積極的に受け入れてきました。このことにより,『地球化学』が,多くの会員の研究成果を公表するだけにとどまらず,将来を担う若い研究者の修行の場となっていると考えています。これは,発行に携わっている私たちが喜びとしていることであり,今後とも,力を入れていきたいと思っております。ところが,残念なことに,指導的立場にある人から適切な論文作成指導を受けていないのではないかと推測される原稿が投稿されることがあります。原稿を投稿する前に,著者は必ず周囲の人に意見や感想を聞いて,完成度を高める努力をして下さい。

 『地球化学』を会員の活発な議論の場とし,よりよい雑誌にするために,皆様のご協力をお願いします。

『地球化学』編集委員長:高橋嘉夫