●2009年 ショートコース
日 時 2009年9月14日(月曜日) 午前9時30分~夜6時頃まで
会 場 広島大学東広島キャンパスE棟104号室(E104)
参加者数 -
趣 旨  地球化学は、試料を構成する元素、同位体、化学種の存在度、分布、移動、変化を 空間的・時間的に調べ、それらを支配する法則や原理を見いだすことにより、地球や 惑星を構成する物質の構造や循環を調べる学問である。分析・データ解析技術の進歩 により、試料から得られる地球化学的知見の質と量は飛躍的に向上し、今では、鉱物 学、岩石学、地質学、地球物理学など、他の地球科学分野の発展を支える重要な学問 となっている。しかしその一方で、地球化学の応用性・実用性のみが注目され、地球 化学の本質である現象の素過程を調べる研究が少なくなるとともに、時間をかけてじ っくり調べ、問題点を徹底的に掘り下げて理解する機会も減少するという問題も顕在 化している。こうした問題に対し、日本地球化学会では地球化学講座の発行を通じて 地球化学の啓蒙を進めてきた。そして日本地球化学会では、次なる啓蒙活動として、 大学生・大学院生を対象とした「ショートコース」を、年会日程(平成21年9月15, 16, 17日)に合わせ、9月14日に開催する。本ショートコースでは、地球化学を研究す る上で必須となる基礎知識の包括的修得と、最先端研究に触れることによる視点の拡 大、という次の二つの目標を掲げ、将来の地球化学を担う若手研究者の育成を目指す。
プログラム
「The Geochemistry, or Else : 地球化学の役割」平田岳史(京都大学)
「原始太陽系解剖学」圦本尚義(北海道大学)
「地震波異方性からマントルウェッジをみる」片山郁夫(広島大学)
「地球化学で考える海底鉱物資源」石橋純一郎(九州大学)
「地球表層におけるナノスケールプロセスとナノ直接分析の威力」宇都宮聡(九州大学)
「地の果てにこそ、真実がある」長沼 毅(広島大学)