簡単に隕石をみわけるには?
 隕石は、地球の大気圏に入ると、大気との摩擦で表面が溶けるほどの高温に包まれます。隕石の大気圏に入ってくるスピードは秒速12kmというのですから、新幹線の約200倍、音速の約40倍の超音速です。大気中で割れることも多く、超音速による衝撃波が走るので、光とともにものすごい音もします。隕石の表面の溶けた部分は次々と剥がれ落ちていきますが、地表に落ちた後、この表面の薄く溶けた部分が固まって黒い皮のようになっています。これがあるかどうかで、隕石かどうかを簡単に判断できます。

 また、隕石は、地球に石のように見えても鉄分が多いので、ハンドマグネットのようなものでもくっつきます。地球の石ではこのようなことはありません。ただ、隕石の磁性のことを研究している人もいるので、そのチェックはしない方が良いでしょう。

(松田准一)