地球は、半径が約6400kmのほぼ球形をしています。その内部も球殻(厚みをもった球面状の殻)が何層も積み重なったような構造をしており、地球の表面から中心に向かって深くなるに従い、物質の化学組成や構造、圧力、温度が変化します。地球の中心部では、360万気圧、5000度にも達すると考えられています。また、化学組成の不連続的な変化に基づいて、(1)地球表面を覆う厚さ約5-70km(海洋地域では薄く、大陸では厚い傾向がある)の地殻、(2)地殻の下から深さ約2900kmまでのマントル、(3)マントルの下から地球中心までの核の3つの部分に分けられます。(1)と(2)は主にケイ酸塩の岩石からなりますが、(1)の方がよりSi, Al, Ca, アルカリ元素(NaやKなど)に富み、Mgに乏しいという違いがあります。(3)は主にFeを主成分とする金属からなります。