▼ セッションテーマ概要

G02及びG06の2セッションの中で,日韓合同セッションとして開催することとなりました。数名の研究者が来日し,参加する予定です。

G02 古気候・古環境解析の地球化学
G06 固体地球の化学とダイナミクス

G02及びG06は日韓合同セッションとはなりますが,発表内容においては特に韓国との関連を意識する必要はありません。

また,この2つのセッションでは,英語での講演・スライドを推奨しますが(発表時間の少なくとも一部は英語での進行をお願いしています),必須ではありません。
例年通り,G02及びG06セッションへも多数の発表申込をお願いいたします。

[メールアドレスの(at)は,@にして下さい]

基調講演は学会員,招待講演は非学会員となっています。通常の呼称とは異なりますが,ご理解いただければ幸いです。

特別セッション


S01 海洋-大気境界層における地球化学(SOLAS)

コンビーナー:
亀山 宗彦(北海道大)skameyama(at)ees.hokudai.ac.jp
大森 裕子(筑波大)omori.yuko.ft(at)u.tsukuba.ac.jp
大木 淳之(北海道大)ooki(at)fish.hokudai.ac.jp

海洋-大気境界層における相互作用(物質循環や熱収支)を理解することは,気候システムおよび地球環境変化を理解するのに欠かせない。このトピックに対し,2004年にIGBPのコアプロジェクトとしてSurface Ocean-Lower Atmosphere Study(SOLAS)が創設され,10年以上にわたり化学・物理・生物学に関する分野横断的な研究が進められてきた。本年4月にはSOLASの本会議であるOpen Science Conferenceが札幌で開催され,国内外から200名を超える研究者が参加した。この国際会議は日本国内のSOLAS研究を海外に発信する良い機会となった。本セッションでは,SOLASに関する幅広い分野の研究成果や新たな試みを紹介することで,研究の方向性を見いだす場を提供したい。海洋表層や大気境界層にリンクした研究領域であれば,観測,数値モデリング,室内実験など研究手法は問わない。これまでSOLASプロジェクトに直接携わってこなかった方々の参加も歓迎し,当分野の活性化につなげたい。

招待講演:
津田 敦(東京大)
基調講演:
宮崎 雄三(北海道大)
「海洋大気有機エアロゾルと海洋表層水の生物地球化学的リンケージ」


S02 地球メタロミクス

コンビーナー:
平田 岳史(東大)hrt1(at)eqchem.s.u-tokyo.ac.jp
大野 剛(学習院大)takeshi.ohno(at)gakushuin.ac.jp
板井 啓明(東大)itai(at)eps.s.u-tokyo.ac.jp
光延 聖(愛媛大)mitsunobu.satoshi.dy(at)ehime-u.ac.jp

メタロミクス(Metallomics)は,生体中の金属の機能と生理機能の体系化を目 指す総合科学として2004年に原口紘炁先生(名古屋大学名誉教授)によって提唱 された日本発の学問領域である。地球メタロミクスは,地球を一つの生命体と考 え,細胞内の金属元素の存在量,化学形態と代謝から,地球表層での元素化学変 化・循環機構を包括的に理解することを目的とする。本セッションでは,地球メ タロミクス研究における地球化学の役割,最新の研究動向,さらには将来的な研 究開発動向を議論する。

招待講演:
田中 佑樹(千葉大薬)
基調講演:
小宮 剛(東大)

基盤セッション


G01 大気微量成分の地球化学

コンビーナー:
岩本 洋子(広島大)y-iwamoto(at)hiroshima-u.ac.jp
宮﨑 雄三(北海道大)yuzom(at)lowtem.hokudai.ac.jp
豊田 栄(東工大)toyoda.s.aa(at)m.titech.ac.jp
服部 祥平(東工大)hattori.s.ab(at)m.titech.ac.jjp

地球温暖化,成層圏オゾン層破壊,大気汚染など,大気組成の変化に起因する 地球環境問題を理解するためには,人為起源・自然起源等に由来する大気微量成 分の挙動を詳細に把握することが不可欠である。また,大気微量成分の変動と生 物圏との相互作用は気候変動や生物多様性,主要元素の生物地球化学的な物質循 環にも影響を与える。本セッションでは,フィールド観測,室内実験,モデリン グ等,様々な地球化学的手法を用いた温室効果気体,反応性微量気体,エアロゾ ル等の放出・輸送・化学変質・沈着,および大気圏と生物圏との相互作用などに ついて議論を行う。

基調講演:
斉藤拓也(国立環境研究所)
「オゾン層破壊に関わる熱帯生物圏と大気圏の相互作用」


G02 古気候・古環境解析の地球化学

コンビーナー:
丸岡 照幸(筑波大)maruoka.teruyuki.fu(at)u.tsukuba.ac.jp
植村 立(名古屋大)ryu.uemura(at)nagoya-u.jp
長島 佳菜(JAMSTEC)nagashimak(at)jamstec.go.jp
堀川 恵司(富山大)horikawa(at)sci.u-toyama.ac.jp
窪田 薫(JAMSTEC)kaoryu0129(at)gmail.com

本セッションでは,多様な試料(堆積岩・堆積物,サンゴ,樹木,アイスコア,鍾乳石,考古資料など)から読み取られた様々な時間スケール(10億年-1年,1日)・空間スケール(ローカル・グローバル)の環境変動について議論を行う。また,得られた地球化学データを組み込んだ数値シミュレーションや環境解析に有用となる分析・解析手法の提案についても歓迎する。

招待講演:
Jinho Ahn (School of Earth and Environmental Sciences, Seoul National University)


G03 地殻・地球深部流体

コンビーナー:
川口 慎介(JAMSTEC)kawagucci(at)jamstec.go.jp
谷口 無我(気象研)myaguchi(at)mri-jma.go.jp
柴田 智郎(京大)swn05-toshibat(at)bep.vgs.kyoto-u.ac.jp
井上 源喜(大妻女子大)genki(at)otsuma.ac.jp
土岐 知弘(琉球大)toki(at)sci.u-ryukyu.ac.jp
益田 晴恵(大阪市大)harue(at)sci.osaka-cu.ac.jp

地殻・地球深部流体とは,地下水・温泉・湧水・熱水・間隙水・火山ガスなど,固体地球内部に存在する流体あるいはそれが地殻外へ湧出した物を指している。地殻・地球深部流体の水あるいは溶存成分についてその起源・動態を解明することは,地震・火山・地下生命圏など複数の地球科学課題において重要な役割を担い,この実現には地球化学をはじめとする観測・理論・シミュレーション・室内実験の連携が必須である。本セッションは,地殻・地球深部流体についてこれまでに得られている知見や課題について幅広い議論を行い,今後の研究展開について飛躍的な視点構築し,相互啓発を図ることを趣旨とし,地殻・地球深部流体に関するあらゆる研究報告を歓迎する。

基調講演:
篠原宏志(産総研)
「マグマ性揮発性物質の放出量と放出過程:火山ガスと熱水の対比」(仮)
大場武(東海大)
「火山ガスに含まれるマグマ/熱水系成分比と火山活動の関係」(仮)


G04 鉱物境界面の地球化学,水-岩石相互作用

コンビーナー:
福士 圭介(金沢大)fukushi(at)staff.kanazawa-u.ac.jp
鈴木 庸平(東大)yohey-suzuki(at)eps.s.u-tokyo.ac.jp
大野 剛 (学習院大) takeshi.ohno(at)gakushuin.ac.jp
大竹 翼(北大)totake(at)eng.hokudai.ac.jp
柏原 輝彦(JAMSTEC)teruhiko-kashiwa(at)jamstec.go.jp
高橋 嘉夫(東大)ytakaha(at)eps.s.u-tokyo.ac.jp

水-岩石相互作用は,地球深部から表層に到るまで,水惑星である地球で起きる化学プロセスの多くを含む。本セッションでは,このような水-岩石相互作用に関する研究を広く募る。また特に,水-岩石反応の主要な反応場である固液界面の化学現象の役割について議論したい。水を介した化学プロセスの研究であれば,天然試料の分析,室内実験,各種モデリング,分析法の開発,微量元素,同位体,環境微生物学など,いかなる分野も包含する。

招待講演:
加藤 真悟(理化学研究所 バイオリソース研究センター)
「深海底の熱水性硫化鉱物を「食べる」化学合成生態系(仮)」
基調講演:
北台 紀夫(JAMSTEC 超先鋭研究開発部門)
「深海熱水電気化学メタボリズムファーストシナリオを実証する」


G05 海洋における微量元素・同位体

コンビーナー:
則末 和宏(新潟大)knorisue(at)env.sc.niigata-u.ac.jp
乙坂 重嘉(東大)otosaka(at)aori.u-tokyo.ac.jp
張 勁(富山大)jzhang(at)sci.u-toyama.ac.jp
川口 慎介(JAMSTEC) kawagucci(at)jamstec.go.jp
小畑 元(東大)obata(at)aori.u-tokyo.ac.jp

海洋における微量元素と同位体は,海洋の状態や様々な物質輸送過程・反応過程を鋭敏に反映したユニークな時空間変動を示す。近年,グローバルな海洋の微量元素・同位体についての研究は,国際共同GEOTRACES計画を中心に着実に進められている。本セッションでは,微量元素・同位体の生物地球化学的過程や分析化学的手法開発についての最新の研究発表を行うと共に,海洋との境界領域において得られた新しい知見についても議論を行う。

招待講演:
池上 隆仁(海洋生物環境研究所)
「浮遊性原生動物フェオダリアが海洋炭素循環に果たす役割の定量評価」
基調講演:
鈴木 勝彦(海洋研究開発機構)
「海水のOs同位体変動から解き明かす地球内部活動と表層環境変動」


G06 固体地球の化学とダイナミクス

コンビーナー:
小木 曽哲(京都大)kogiso.tetsu.6s(at)h.kyoto-u.ac.jp
下田 玄(産総研)h-shimoda(at)aist.go.jp

本セッションでは,地球誕生から現在に至る地球固体圏の地球化学的構造の形成と進化過程およびダイナミクスに関連した研究を基軸に,固体地球物質の化学に関連するあらゆる研究を対象とする。海洋玄武岩,島弧火成岩,マントル捕獲岩,オフィオライト,変成岩等,各時代の地球深部情報を反映した岩石試料を用いた物質科学的研究に限らず,実験岩石学的研究,地球物理観測,数値計算等,地球内部の統一的理解に向けた様々なアプローチの研究を歓迎する。

招待講演:
上木 賢太(海洋研究開発機構)
河合 研志(東京大学)
Seung-Gu Lee (Korea Institute of Geoscience and Mineral Resources (KIGAM))
Sung Hi Choi (Department of Geological Sciences, Chungnam National University)


G07 宇宙化学・惑星化学

コンビーナー:
伊藤 正一(京都大)sitoh(at)kueps.kyoto-u.ac.jp
飯塚 毅(東京大)iizuka(at)eps.s.u-tokyo.ac.jp
大場 康弘(北海道大)oba(at)lowtem.hokudai.ac.jp
坂本 直哉(北海道大)naoya(at)ep.sci.hokudai.ac.jp
羽場 麻希子(東工大)haba.m.aa(at)m.titech.ac.jp
古川 善博(東北大)furukawa(at)tohoku.ac.jp

太陽系を含む宇宙における,地球外物質や惑星の起源と進化および分布についての無機・有機・物理化学的な研究成果の発表を募集する。さらに,それらの研究のための新しい手法(分析手法,実験手法,解析手法 等)の提案を広く歓迎する。

基調講演:
藤谷 渉(茨城大)
「小惑星の揮発性物質存在量」


G08 生物と有機物の地球化学

コンビーナー:
山口 保彦(琵琶湖研)yamaguchi-y(at)lberi.jp
高野 淑識(JAMSTEC)takano(at)jamstec.go.jp
金子 雅紀(産総研)m-kaneko(at)aist.go.jp
三村 耕一(名大)mimura(at)eps.nagoya-u.ac.jp
癸生川 陽子(横国大)kebukawa(at)ynu.ac.jp

地球表層には大量の有機物が存在し,有機物の生成-変成-分解する過程において生物は重要な役割を果たしている。地球化学試料(堆積物および堆積岩など)に含まれる有機物を解析することは,自然界において生物の果たしてきた役割を理解することにつながる。この理解は,生物活動によって引き起こされた現世から地質時代にまたがる地理的,化学的環境変遷を明らかにするために,非常に有用なものであろう。有機物は,地球生命と微生物生態系を行き来する極めて重要な要素でもある。本セッションでは,生物,天然水,堆積物,化石,堆積岩を対象試料とする研究者間の幅広い意見交換の場を提供する。

招待講演:
岡﨑友輔(産業技術総合研究所 生物プロセス研究部門)
「大水深淡水湖の深水層における微生物の多様性と機能」
基調講演:
尾崎和海(東邦大学理学部)
「地球史を通じた一次生産の変遷とその制限要因」(仮)


G09 水圏や土壌圏の環境地球化学

コンビーナー:
板井 啓明(東大)itai(at)eps.s.u-tokyo.ac.jp
高橋 嘉夫(東大)ytakaha(at)eps.s.u-tokyo.ac.jp
益田 晴恵(大阪市大)harue(at)sci.osaka-cu.ac.jp

水圏や土壌圏などの地球表層における,あらゆる環境化学的研究成果の発表を募集する。これらの系での化学的素過程を扱った研究,微量元素の同位体比を用いた物質循環解析などの基礎的研究から,モニタリング研究,有害物質や有用元素の回収などの応用的研究などを含む。また対象物質としても,無機元素から有機化合物までを含む。これらの研究を系統的に概観することで,最先端の環境地球化学を展望したい。


G10 地球化学のための最先端計測

コンビーナー:
南 雅代(名大)minami(at)nendai.nagoya-u.ac.jp
服部 祥平(東工大)hattori.s.ab(at)m.titech.ac.jp
武蔵 正明(首都大)mmusashi(at)tmu.ac.jp
坂田 周平(東大)s-sakata1(at)eri.u-tokyo.ac.jp
松崎 浩之(東大)hmatsu(at)um.u-tokyo.ac.jp
太田 充恒(産総研)a.ohta(at)aist.go.jp

試料を構成する元素・同位体・化学種の存在度,分布,移動,変化を空間的・時間的に調べ,それらを支配する法則や原理を用いて,地球や惑星を構成する物質の構造や循環を調べるのが地球化学である。最近の分析技術・データ解析技術の進歩,計算化学・実験研究手法の多様化・高精度化に伴い,試料から得られる地球化学的知見の質と量は飛躍的に向上している。本セッションでは,地球化学研究を基盤から支える分析計測技術や方法論,物質の支配法則・原理を探求するための理論・計算・実験的研究に関する研究を広く募集する。

招待講演:
志村まり(国立国際医療研究センター研究所)
「蛍光X線顕微鏡による細胞内元素高分解イメージング」
基調講演:
平田 岳史(東大)


G11 放射性核種の環境動態:放射性廃棄物処分や原発事故などと関連して

コンビーナー:
高橋 嘉夫(東大)ytakaha(at)eps.s.u-tokyo.ac.jp
日高 洋(名大)hidaka(at)eps.nagoya-u.ac.jp
吉田 英一(名大)dora(at)num.nagoya-u.ac.jp
田中 万也 (JAEA) tanaka.kazuya(at)jaea.go.jp
福士 圭介(金沢大)fukushi(at)staff.kanazawa-u.ac.jp
斉藤 拓巳(東大)saito(at)n.t.u-tokyo.ac.jp

放射性廃棄物の地層処分の推進や原発事故に関連して,放射性核種の環境中での移行挙動に関する関心が高まっている。本セッションは,一昨年まで別々のセッションとなっていたが,昨年度より共通する話題や課題も多い「放射性廃棄物と地球化学」と「原発事故で放出された放射性核種の環境動態」の2つのセッションを統合して開催している。これまでも2つのセッションの双方に関心を持つ参加者は多く,本統合により,異なる視点からの様々な議論が可能になっている。本セッションが包含するキーワードは多岐に渡るが,主なものとして,放射性核種の地球化学的挙動,大気-河川-海洋などを通じた放射性核種の移行,ウラン・トリウムをとりまくナチュラルアナログ,岩石・水相互作用,無機物と有機物の反応,微生物の関与,拡散・輸送機構のモデル化,その他の様々な系で放射性核種の動態を支配する素過程の解明,原発事故に特有の化学的プロセス(セシウム濃集粒子の生成と環境移行,福島原発事故の原因解明,廃炉プロセスに関わる化学)などが挙げられる。これらや関連分野に関わる研究者の積極的なご投稿を期待する。

招待講演:
矢板毅(日本原子力研究開発機構)
「SPring-8における放射性同位元素の放射光利用分析とそこから得られる知見」
津旨大輔(電力中央研究所)
「福島第一原子力発電所事故によって放出された放射性物質の海洋中挙動」


G12 初期地球と生命起源の地球化学

生命の誕生の場となった初期地球はどのような環境だったのか。地球に供給され たさまざまな有機物を含む地球外物質はどのような組成を持ち,初期地球環境における非生物的な化学反応を経た後にはどのような生命前駆物質へ変化しえたのだろうか。先カンブリア時代における大気・海洋・内部の変動と生命の進化はどのような影響を互いに及ぼし合いながら関わり続けたのだろうか。両者の関係性を理解することは,地球外のハビタビリティの理解にも繋がる。本セッションでは,地球ー生命システムを支えるあらゆる元素(物質)を対象とし,化学進化室内実験,フィールド観察,地球・地球外試料分析といった多角度からこれらの問 いに挑むあらゆる研究を歓迎する。また,本研究領域との接点がこれまで見出されていなかったものの,今後の展開に新たな切り口を与えるような異分野からの 発表を積極的に歓迎する。


G13 地球化学の境界領域への展開

コンビーナー:
南 雅代(名大)minami(at)nendai.nagoya-u.ac.jp
太田 充恒(産総研)a.ohta(at)aist.go.jp
丸岡 照幸(筑波大)maruoka.teruyuki.fu(at)u.tsukuba.ac.jp

地球化学は,研究対象も研究手法も多種多様で幅広い・横串の研究分野である。本セッションは,この地球化学分野が更なる発展を遂げるために,これまでの研究対象や手法枠にとどまらない境界領域,異分野からの野心的な研究を広く募り,境界領域を切り開く新たな地球化学研究の議論を行う場を提供する。また,宇宙・地球を構成するすべての物質を対象とした地球化学に関連する研究について,他のセッションの枠にはまらない萌芽的な研究発表も歓迎する。

招待講演:
保倉 明子(東京電機大学)
斎藤 努(国立歴史民俗博物館)
「鉛同位体比分析の青銅原料産地推定に対する適用」