現在の日本において,若い世代の科学離れが取り沙汰されています。 しかし,日本の産業の根幹を支えているのは,日本から生まれた科学技術にほかなりません。 今回,未曽有の大震災に見舞われ,日本列島は大きな打撃を受けました。 今こそ,日本から生まれたオリジナルな技術によって大きな産業が創出され, 若い世代によって日本が大きな復興へと導びかれていくことを切に願っております。 新しい産業を生み出してきた歴史的な科学技術のイノベーションの多くは, 材料の本質に迫る新しい機能から達成されています。 これまでに高分子科学は大きな発展を遂げ,多くの有用・重要な材料を創り出し, 私たちの社会を支えてきています。汎用の材料を高効率・低コストで製造することは, 環境負荷・経済性・利便性の観点から非常に重要であり,高分子科学が大きな貢献をしてきた領域です。 またほかの材料では実現できない,高度な機能を有する高分子材料も登場しています。 わが国が重点的に研究開発の推進を目指す,医療,情報通信,エネルギー,環境などの分野において, その成否は高分子科学に依るところが大きいと言っても言い過ぎではないでしょう。 そのような状況下,高分子学会では,医療,情報通信,エネルギー, 環境の分野で日本から生まれたオリジナルな技術を基に展開している 4 人の講師の方々をお招きして, これからの時代を創っていく若い世代の方々に向けて,2011 年 11 月 26 日, 世界化学年記念シンポジウム「高分子が未来を拓く」を開催いたします。 詳細については下記のURLをご覧ください。 http://www.spsj.or.jp/iyc/index.html 多くの皆様のご参加をお待ち申し上げております。 高分子学会 会長 片岡一則 高分子学会 研究推進委員会委員長 小池康博
社団法人高分子学会・世界化学年記念シンポジウム「高分子が未来を拓く」 社団法人高分子学会 世界化学年記念シンポジウムのご案内 Symposium of “International Year of Chemistry” 世界化学年記念シンポジウム「高分子が未来を拓く」
2011年11月26日