
海外の研究機関との共同研究も盛んに行われていま
す。対象とするフィールドも,国内(北海道内を始
め,沖縄,富士山など)に留まらず,国外(中国,東
アジア上空,北極域,そして南大洋など)の場合も多
く,様々な地域を網羅した研究を行っています。試料
は主にメンバーが実際の観測に参加して採取します
が,共同研究機関に協力してもらうこともあります。
また,研究所の屋上や札幌近郊に位置する森林総合研
究所において定期的なサンプリングも実施しておりま
す。
他にも,CCN(雲凝結核)カウンターやHTDMA
(Hygroscopicity Tandem Differential Mobility
Analyzer)を用いたエアロゾルの雲凝結核能の研究
や大気反応実験などの室内実験系や,森林・水圏にお
ける物質循環など,有機分析,同位体比解析の技術を
活かし,現在も様々な方向に研究を発展させておりま
す。
学生の場合,どの観測に参加するかは各自の研究
テーマ次第となります。私は昨年夏に富士山でのエア
ロゾル観測に参加致しました。また,先輩には白鳳丸
に長期間乗船して観測をされた方もいらっしゃいま
す。河村研では,フィールドに出たい人も,室内で実
験を行いたい人も,それぞれの研究方法を選ぶ事が可
能です。
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