本グループにて研究を行う上で私たちが重要だと
思っていることは,「自分たちの目で地球環境の現状
を観測し実感する」,つまり「実際にフィールドに出
て自身の手で観測を行う」ということです。地球環境
について理解する上で,勿論,室内実験での検証・解
析や観測衛星のデータやモデルシミュレーションを用
いた解析は必要不可欠ですが,実際に起こっている自
然現象について知見を得る場合,そのフィールドに自
ら赴きそれらを直接目の当たりにして観測すること
で,その現象に対するイメージをしっかりと描いて,
より深く理解することが可能となります。また,
フィールドで作業をするという事は,現地の研究者や
住人の協力が必須です。そのような方々とのコミュニ
ケーションをとる中で,研究活動というのが1個人で
は成り立たないことを理解し,様々な人達との繋がり
の大切さを肌で実感していきます。実際,私も既に何
回か海外のフィールドに赴いていますが,その度現地
の方々の協力を得て観測を行っており,現地の方々と
の繋がりの重要性というものを実感しています。この
他に研究を行う上で重要と思っていることは,分析技
術の習得です。分析技術は年々進歩しており,より短
時間でより多くの分析データを得ることが可能となり
ました。その為,最先端の分析技術に触れ,それを己
の技術として身に着けることは,今後の自分たちの研
究をより広く展開させていく上で必要不可欠なことで
す。
また,当然といえば当然のことではありますが,学
術論文を読む以外にも,海外の方々との交流をしてい
く上で英語の使用は避けられません。前述のとおり,
現在本グループには海外からの留学生も在学してお
り,日常会話は勿論のこと,セミナーでも英語で発表
が行われています。また,各研究室のセミナーでも日
本人の学生が英語で発表を行い,英語を「聞く」だけ
でなく「話して発表する」という,海外で活動する上
で必要となる技術の習得にも励んでいます。学部4年
の学生も英語で発表しなければならないので大変苦労
していますが,皆さんちゃんと発表できるように頑
張っています。
そして,最後に一つ。研究が(当然)メインの学生
生活ですが,定期的にグループ内でジンギスカンパー
ティーを行ったり,また環境科学院で行われるソフト
ボール大会に参加したり(そして何気にここ数年常に
3位以上をキープしていたり)と,様々な催し物に参
加して皆ワイワイ騒いでおり,普段の生活でも学年の
違いをあまり意識せずにのびのびと過ごしています。
ここまで,本グループの概要をざっと説明させても
らいましたが,より詳しいことを知りたい方は本グ
ループのホームページ(http://geos.ees.hokudai.ac.jp/hensen/index.html)を御覧下さい。環境科学院は北
海道大学の正門から近く,札幌駅から来られる場合,
北大構内の中央まで行かずとも立ち寄れる所にありま
す。研究室の見学は勿論のこと,大学院の受験も歓迎
します。札幌にお越しの際には一度お立ち寄りくださ
い。
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