
今回の研究室紹介は,気象庁気象研究所地球化学研
究部からお届けします。当研究部には院生はいません
ので,まだまだ気分は若手(?)な笹野大輔がご紹介
します。
気象研究所は,気象庁の組織の一つで,気象・気
候・地震火山・海洋などの地球科学を総合的に研究し
ている国立試験研究機関です。その中でも地球化学研
究部は文字通り,地球環境とその変化を化学的に明ら
かにすることを目的としています。最近では,二酸化
炭素など温室効果ガスの大気増加と海洋吸収の変動を
評価し,その人為的・気候的要因の解析に重点をおい
て研究を行っています。
地球化学研究部では,緑川貴部長を中心とし,第一
研究室5人,第二研究室4人,客員研究員1人の計11
人で研究を進めています。この研究部の特徴は,何と
言ってもその対象空間の広さにあります。対象が陸域
生態だったり,海洋だったり,大気だったり。まさに
陸海空です。その上,これまでは観測を主体として研
究を進めてきましたが,ここ数年でモデラーも加わ
り,ますます多様になっています。また,もう一つの
特徴は,気象庁の現業と強く結び付いていることで
しょう。気象庁の大気観測点である綾里,与那国島,
南鳥島での観測や,海洋気象観測船凌風丸,啓風丸に
よる観測は我々には欠かすことができません。一方,
気象庁の現業も,私たちの技術的なサポートを必要と
しています。
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